私たちの行動はすべて幸せ、安心や満足を求めてのものです。
お昼ご飯を、親子丼にするか、
吉野家の牛丼にするか、
はたまた鹿児島の西郷ドンにするのか?
選ぶのはより美味しくてお買い得で、
より幸せな気持ちになれるものを選んでいるわけです。
みんな幸せになりたいと思っている。
苦しみたいと思っている人はない。
毎日毎日、病気にならないかな、事故にあわないかな、
何かふってきて頭にあたらないかな、
隕石が自分のうちにおちてくれたらいいのにな、
と思っている人は明らかに異常です。
いつの時代でもどこの国の人でも共通しているのが幸せになりたいってことです。
ところがどうしたら幸せになれるか、という問題が意外に難しい問題なのです。
というのは古今東西の歴史を振り返ってみますと、
これだけの者を得たら幸福だろうと思っていても
実際幸福でないと本人が語っている例がたくさんあるからです。
例えば20世紀で最も成功したミュージシャンは?
ビートルズですね。
ズートルビではありません。
知りません?
そんな人達もいたんです。
平安時代にね。
そのビートルズ、出す曲出す曲が大ヒットで、
ある歌なんかはラジオで朝から晩まで全部流していた。
1位から5位を独占したこともあった。
その人気絶頂で、映画まで作ったときに歌った有名な歌に「ヘルプ!」という歌がある。
そのまま「助けて!」ということですが、
これは本当に「助けて!」という
ビートルズの叫びだった。
だけでもみんな気づかなかった。
世界で最も注目され、最も愛されて、最も人気のあった人たちが「助けて!」
と本気で叫ぶはずがないと思っていた。
日本に来たときも、失神する女性が続発したそうですが、
ちなみに三島由紀夫がこの時警備員をしていたそうです。
さらにちなみに、ビートルズ日本講演の前座はドリフターズだったそうです。
話をもどしますと、そのビートルズこうも語っています。
「僕達はすべてのものを得て、何もないことを知った」
う〜ん、深い言葉ですね。
すべてを得てというのは「お金や人気、名声、地位」といったみんながよだれ
たらして欲しがっているものすべて、ということでしょう。
ところがそれらのものを得たのに幸せになれなかったということです。
だから幸せと簡単に言っていますがなにが幸せなのか分からないものです。