仏教研究室

お釈迦さまってすごいですよね。一緒に仏教を学びませんか?

夏休みの思い出

白血病と言うと思い出すことがある。
夏休みに、18才のとき代ゼミに夏期講習に行った説き。

その部屋は長い机だった。
真中のほうに入ると出られなくなる。

真中のほうに女性が座っていたので、
遠くからやってきて、その後ろに座る。
話をして電話番号を聞いた。

ところが彼女は医学部を受けるという。
自分よりもはるかに勉強ができる。
勉強を教えることで
お近づきになろうと考えていたのに
全く歯が立たない。

それから、勉強もあるからしばらくあわずに、
受験が終わった後に
また電話をかけてあおうと言うことに。

やがて受験。
私は滑った。
彼女に会うまで何も言わなかった。

そのとき、私は原宿の駅の竹下通り口でないほうで再会、
あれからかれこれ半年近く経った。

その彼女にあうと、
同じ人物とは思えないほどやせてしまった。
顔の色がさも病人。

その時、彼女が実は白血病であることを
はじめて聞いた。

なぜ医学部を受けたかと言うと、
自分は子供のころから病弱で、
死ぬかもしれないという時が何回もあって、
たくさんの人たちに助けてもらった。

自分も医者になった一人でも多くの人の命を延ばす、
だから受験に頑張った。

ところが彼女、受験の直前に病状が悪くなって受験できなかった。
A判定だったのに。

自分は全く不純な動機で予備校に入って、受験をして。
さして生きる死ぬと考えておらず。

当時の価値観そこそこでそれでいいんだという
自分とあまりにも違いすぎる。
そういう自分の方がぴんぴん。
ひたむきな彼女の方が亡くなろうとしている。

そのあと生きる意味とは何かと言うことを
仏教で知らされるきっかけとなった。

 

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