生きる意味は何か。
生について考えることは、死を見つめることです。
死を忘れた生き方は、本当に生きているといえません。
生きている実感が感じられません。
死と生は切っても切り離せない。つねに隣り合わせです。
死と無関係な人はありません。
そういう差し迫った問題を見つめ、いつ死んでも悔いない
生き方をするには死を見つめなければならないのです。
それを2600年前から教えられていたのが
諸行無常是生滅法
というブッダのお言葉です。
これは「諸行は無常なり、これ生滅の法なり」と読みます。
この一切は続かないという事実を知りなさい、ということです。
これは日本でいろは歌になったお言葉で、前半の
「色は匂えど散りぬるを、我が世誰ぞ常ならむ」
と歌われています。
いろは歌を作った人も同じように訴えているのです。
ビートたけしも、メメント・モリが道徳の基礎だといつも言っています。
メメント・モリとは、ラテン語の格言で、死を忘れるな、ということです。
死を目の前にしたら人はどうなるのか。
一番大事なところです。
何を考えるのかということが、いろは歌 の最後導きたいところです。
いろいろな哲学者やビートたけしまで、
死を考えることが生を考えること。
それほど死を見つめることが大事と訴えるのは、みんな忘れているからです。
現代人は特にひどく、忘れ果てています。
別に忘れてないよ、生まれたら死ぬって知ってるよと思う人多い。
ところがそれは他人の死です。
自分が死ぬということを本当に考えたことがあるでしょうか。
死を考えてこそ、本当の生きる意味が知らされるのです。