仏教研究室

お釈迦さまってすごいですよね。一緒に仏教を学びませんか?

2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

六曜は迷信?

立命館大学名誉教授の安斎育郎が、幽霊などは迷心だということを言っていました。それだけ迷信を破っている親鸞聖人は凄いと言っています。仏教が迷信を迷信と教えているということを書いています。 大安、仏滅とか六曜を非常に気にしているのが日本人です。…

仏教を非難する人があるのはなぜ?

仏教が真実ならどうしてあまり広まっていないのか。ましてや、どうして批難する者がいるのかという質問があります。これは、真実なら謗る人はいないはずと思う誤解です。ところがブッダは、皆にてほむる人もなし、皆にて謗る人もなし、と『法句経』に教えら…

煩悩で悪を造る姿

私たちは、三毒の煩悩で悪いことをやっています。 三毒の煩悩というのは、108の煩悩の中でも最も恐ろしい、貪欲と瞋恚と愚痴の3つです。まず貪欲は欲望のことです。欲の本性は我利我利です。自分さえよければ他人はどうなっても構わないと思っています。…

メメント・モリ、四馬の譬喩

昔から西洋でも、メメント・モリといわれて、死を忘れるなといわれますが、ブッダが、無常に対する感度を四通りの馬にたとえて教えられた四馬の譬喩というものがあります。 一匹目の馬は、鞭影を見て驚く馬です。騎手が鞭をひゅっとふっただけで走り出す馬で…

稲盛和夫氏の生き方

生き方といえば、稲盛和夫サンの『生き方』という本があります。130万部売れています。中国語なども入れて300万部。それほど読まれています。 稲盛和夫というのは、84年KDDIを創業した。京都賞を創設したり経営塾の盛和塾を作っています。JALが何千…

他力信心の特徴の一つ「一花多果」

他力の信心には蓮華のような特徴があります。 その一つが、一花多果の徳です。 蓮華は、一つの花にたくさんの実がなります。 それと同じように、信心獲得すると、数限りもない幸せになります。 無限の幸せになれるのですが、数え切れないと私たちには分から…

歎異抄の謎・悪人正機とは?

親鸞聖人の教えを悪人正機という言葉があります。これは特に親鸞聖人のお言葉を書き残された歎異抄で有名です。善人でさえ助かるのだから、悪人はなおさら助かると教えられています。 正機というのは正客ということです。正客というのはお目当てということで…

生きる意味とか働く意味はありますか?

生きる意味というのは、人生には目的があって、それを果たすこができるということです。 何をするにも目的があります。タクシーに乗った時、お客さんどこに行くの?こう聞かれて、目的地を告げなかったら運転手は困ります。とにかく走ってくれ、というのでは…

良寛の辞世「散る桜 残る桜も 散る桜」

浄土真宗の葬儀でよく読まれる蓮如上人の白骨の章に、我やさき人や先、今日とも知らず明日とも知らず、おくれ先立つ とあります。 死と聞くと隣りのお祖母さん、ペースメーカーがついている人が死んで行くと思います。ところが、蓮如上人は、人が先ではあり…

浮き草のように生きる人間のすがた

蓮如上人の白骨の章に人間の浮生なる姿という言葉があります。私たち人間の姿は浮生だということです。浮生というのは、浮いた生と書くように、浮世を浮き草のように生きているということです。 皆、浮生なる姿です。 生きることを泳ぐことにたとえると、人…