仏教研究室

お釈迦さまってすごいですよね。一緒に仏教を学びませんか?

2017-09-01から1ヶ月間の記事一覧

山吹の花は実を結ばない

遇い難きこの法の会を山吹の花とばかりになすな皆人 仏法というのは人生の目的を教えている。ちょっとやそっとであえる教えではない。仏教にであうことは非常に難しい。何百万何千万だしても聞けない教えです。法とは仏法。仏法イコール真実ですから。大宇宙…

人生で最も大事なことを忘れている

人生で最も大事なことを忘れて、急がなくていいことにこだわっていることを蓮如上人はどう仰っているか。 「仏法には世間の隙を闕きて聞くべし。世間の隙をあけて法を聞くべきように思うこと、浅ましきことなり。仏法には明日ということはあるまじき」由の仰…

なぜ苦しくても自殺してはいけないのか

教育現場でも生きる意味が分からないので、自殺をとめられない。 ある学校で自殺する小学生がたくさん出た。そこの校長先生。その対策のインタビュー。うちの学校の屋上のフェンスが低い。高くしましたのでもう安心です。こういうこといってひんしゅくを買っ…

心の闇が破れた

苦悩の根元が一念で破れる。 そして、この世でどう生きるか、生きる手段、家をたてても、オリンピックで優勝しても、どんなものを得ても、心が本当に奥底から喜びが満ち溢れる、そんな体験はなかった。 そういう私たちに、本心へと光が差し込むのです。明る…

本当の仏教は何回救われる?

本当の仏教は「二益法門」と言われます。 二度の臨終・二度の葬式を教えられています。根拠として、蓮如上人の 御文章のお言葉があります。 問うていわく、正定と滅度とは一益と心得べきか、またニ益と心得べきや答えていわく、一念発起のかたは正定聚なり、…

仏教には何が教えられているの?

仏教には、何が教えられているのか。人生の目的が教えられています。 私たちは、幸せをもとめています。その幸せも、今日あって、明日どうなるかわからないような幸せはもとめていません。いつでも、変わらない、安心、満足、これを絶対の幸福といいます。人…

苦しみを離れた世界とは

無明の闇明かりとは、生き甲斐、希望、夢、心のささえ、あて力にしているもの。心の周りに明かりを灯している。ところが、死に直面すると、一切の明かりが消え、真っ暗になる。一歩後生と踏み出すと、ハッキリしない。暗い。日頃は忘れている。秀吉は、辞世…

仏教を聞くのは難しい

真の知識から人生の目的を聞かせて頂く、そういう先生にお会いするというのは、これは親鸞 聖人は法然上人であったわけですが昿劫多生のあいだにも 出離の強縁しらざりき 本師源空いまさずば このたびむなしくすぎなまし (高僧和讃) と言われている。 私達…

餓鬼界

餓鬼界。これは体中が骨と皮でガリガリにやせほそって、食糧難でいる、今もアフリカとかにもある。そういうような人達は満足な教育も受けられず、声を発することもできない。 餓鬼界の衆生は、飲むもの食べるものを口に運ぶと青白い炎となって食べることがで…

生きる意味を教えられたお釈迦さまのお言葉

人身受け難し、今すでに受く。仏法聞き難し、今すでに聞く。この身今生において度せずんば更にいずれの生に向かってかこの身を度せん。 これはなんというお経 に書かれてあるか。華厳経。 華厳経といいますと、お釈迦さまの説かれたお経の中でも大変難解なこ…

阿弥陀仏の本願に方便がある?

「願海につきて真あり仮あり」 阿弥陀如来の本願に真実と方便の願があるということを断言なされた親鸞 聖人のお言葉です。 これはすぐ後の「真仮を知らざるによりて如来広大の恩徳を迷失す」と対応しています。 「真」とは真実、「仮」とは方便。 18願が真…

親鸞聖人の教えの大変重要なところ

親鸞 聖人の教えの中で大変重要なところであります。親鸞聖人の教えといいましても、「さらに親鸞珍しき法をも弘めず如来の教法を我も信じ人にも教え聞かしむるばかりなり」ということで仏教以外にありません。 その仏教というのは、「如来所以興出世 唯説弥…

心の闇をなくす力

難思の弘誓は難度海を度する大船無碍の光明は無明の闇を破する慧日なり これは教行信証の冒頭の言葉。まず、「難思の弘誓」私たちはお金がないから苦しんでいるのでもなければ、仕事をクビになって苦しんでいるのでもない。 苦しみの根源は心の闇。心の闇は…

白骨の章とは

白骨の章には、この世の無常について切々と書かれている。 諸行無常 。すべてのものは移り変わっていく。この世のすべてのものは続かない、無常である。 「無常を観ずるは菩提心の一なり」といわれるように、 「無常」をよくよく見ていくことが菩提心のはじ…

もし絶対の幸福にできなければ命を捨てる

若不生者不取正覚 もし生まれさせることができなければ、 絶対の幸福にできなければ命を捨てようと命がけの約束をされている。この世も未来もどんな苦悩を持つ者も平等に絶対の幸福を与えよう、 一味平等の幸せにしてみせる、差別のない世界。とてつもない本…

阿弥陀如来は架空の仏?

阿弥陀如来は宇宙最高の仏、原子については原子物理学者しか分からないように仏の智恵を体得したか方しか仏の世界は分かりません。大無量寿経に 如来の智慧海は、深広にして涯底なし、二乗の計る所に非ず、唯仏のみ獨明了せり(大無量寿経) 仏の智慧は深く…

あなたは自分で自分を見られるか?

自分の心を見つめる2つ目の鏡は、自分鏡。 自分鏡とは、自分で自分を見る。これは欲目が入って、本当の自分をうつさない。自分の子供に対しても欲目がある。子供が万引きで捕まった。「うちの子に限って」と親は必ず言う。自分の子供が泥棒したら、自分は泥棒…

無碍の一道(歎異抄)とは?

ミッドウェーの海戦中心になったのは空母。アメリカも日本も総力戦。いろんな空母がつぎ込まれていた。そしてそれぞれの空母には戦闘機がつみこまれていた。当時の日本の海軍は優秀だった。ゼロ戦。非常に優れた戦闘機。パイロット。必死になって戦って見事…

自力が廃るとどうなるか

自力の心がなくなるとどうなるのでしょうか。 自力の心のことを無明の闇といわれます。これがなくなったどうかが問題であると、親鸞 聖人は教えられています。愚禿鈔です。 信受本願 │ 本願を信受するは前念命終 │ 前念命終なり即得往生 │ 即得往生 は後念即…

現生不退とは

「現生不退」とは現在世で正定聚不退転になれるということで、この世で完全な救いにあずかるということ。 真に知んぬ。弥勒大士は、等覚の金剛心を窮むるが故に、龍華三会の暁、当に無上覚位を極むべし。念仏の衆生は、横超の金剛心を窮むるが故に、臨終一念の…

宿善がどれくらい大切なのか

宿善がどれくらい大切なのかいくつか紹介したい。 宿善まかせという言葉までありますね。宿善まかせ。人生の目的を果たせるかどうかはまことに宿善まかせという言葉がある。宿善によって決まる。 病気になったら医者任せ。その病気が治るかどうかは医者によ…

仏教とは

仏教というとこれは読んで字の通り、仏の教え。仏の説かれた教えと言うことですが、世間で誤解されているのは、仏さまというのは何か死んだ人間のこと。死人のことのように思われがちですけど。 仏教というこの仏というのは死んだ人間のことではなくて、釈尊…

韋提の権実

韋提希夫人はお釈迦さまに導かれ、 とても善のできるような私ではない。極楽どころか地獄しか行ようのない自分でありましたと知らされました。 後生の一大事に気付いた苦しみです。また、無明の闇の苦しみです。 そうした韋提希に、お釈迦さまは次にどんなア…

出世の本懐は天上天下唯我独尊

出世の本懐「天上天下唯我独尊 三界皆苦吾当安此」(釈尊)天上にも地上にも、人間(我)のみの独尊あり他の動物には、因果の道理を弁えることも、無上仏の本願を聞くこともできぬ。人間のみ、仏法を聞くことができるから、人命が尊いのである。「人生(三界…

輪廻転生から離れる道

高僧和讃に 昿劫多生のあいだにも出離の強縁しらざりき本師源空いまさずはこのたびむなしくすぎなまし 高僧和讃とはどんな和讃か、七高僧の書かれたもの、これは法然上人について書かれたお言葉。源空上人とは法然上人のこと。法然上人から教えていただくこ…

仏教の結論を強調する人ほど激しい攻撃を受ける

五濁の時機いたいては道俗ともにあらそいて念仏信ずる人をみて疑謗破滅さかりなり(正像末和讚) 「一向専念無量寿仏」を強調する人ほど、激しい疑謗破滅がやってくる、と教えられた親鸞聖人の「ご和讚」 五濁とはどんなことですか?阿弥陀経にあります。劫…

苦悩の根元を説かれたお言葉

苦悩の根元を親鸞 聖人が教えられた正信偈のお言葉は 還来生死輪転家 決以疑情為所止(正信偈) 「生死」とは苦しみということ、「輪転」とは無限ということ。「家」とは離れられないということ。「還来」とは繰り返すということ。 苦悩渦巻く人生を際限もな…

不退転のさとり

さとりの52位の中、41段目には特別な意味があります。 41段目までを退転位と言いまして、崩れる。 よし、やるぞ。仏法聞くぞ、といっても。やな事があると、しゅん、となっちゃう。忘れられずに、いじいじする。外を見れば、秋の風が目にしみる季節で…

阿弥陀仏に救われたらどうなったか

阿弥陀親鸞 聖人が教行信証信巻の中のお言葉。 真に知んぬ。弥勒大士は、等覚の金剛心を窮むるが故に、龍華三会の暁、当に無上覚位を極むべし。念仏の衆生は、横超の金剛心を窮むるが故に、臨終一念の夕、大般涅槃を超証す。(教行信証) 阿弥陀仏の願いはど…

自力と他力の違い

浄土真宗の布教師で香樹院師という人がいた。蓮如上人の生まれ変わりともいわれる素晴らしい人。聴聞 ということについて有名な4つの心構えを教えられている。 骨折って聞け、 衣食忘れて聞け、 間断なく聞け、 聞けぬときは思い出せ。 香樹院師といいます…