五濁の時機いたいては
道俗ともにあらそいて
念仏信ずる人をみて
疑謗破滅さかりなり(正像末和讚)
「一向専念無量寿仏」を強調する人ほど、
激しい疑謗破滅がやってくる、
と教えられた親鸞聖人の「ご和讚」
五濁とはどんなことですか?
阿弥陀経にあります。
劫濁、見濁、煩悩濁、衆生濁、命濁。
劫濁・・・天変地異がふえる
見濁・・・思想が乱れる
煩悩濁・・・煩悩をかきたてるものがふえる
衆生濁・・・争いがふえる。
命濁・・・寿命が縮まる。
「道俗」とは仏法を説く人、聞く人も、
「共にあらそって」とは先を争ってということです。
先を争って念仏信じる人を疑謗破滅するのだということです。
親鸞聖人、90年の生涯は疑謗破滅の嵐の中を、
一向専念無量寿仏伝えられました。
親鸞聖人が激しい嵐の中を一向専念無量寿仏を叫んでおられます。
八方総攻撃の的になられたと言われています。
29歳で弥陀の本願に救いとられた親鸞聖人は
直ちに法然上人のお弟子になられまして、
一向専念無量寿仏を叫んでいかれました。
31歳の肉食妻帯によって、色坊主、堕落坊主と非難を受けました。
34歳の御時には三大諍論によってお友達から背師自立の横着者と言われました。
35歳の時には権力者から流刑にあいました。
84歳の時には、善鸞の義絶によって親鸞聖人の生涯は八方総攻撃の的でした。