仏教研究室

お釈迦さまってすごいですよね。一緒に仏教を学びませんか?

桜の花について(いろいろのことおもいだす桜かな)

日本人って桜の花が好き!
日本人と桜の花は深い関係がある。
日本の国花でもある。
英語でいえばチェリー・ブロッサム。
ちなみにチェリーフェスティバルっていったら、日本の行事のことをいうんだって。
琴でもあった。
「桜てんてんてん桜てんてんてん」
なんて感じで。

それを聞いて外国の人が
「おービューティフル・ジャパニーズ・ソング」
とか言って喜ぶわけ。

で、その桜の花なんだけど、この桜の花が色々と人生を教えてくれる。
そこで、今回は桜の花を通して話しをして見たいと思います。

まず一句。
「いろいろのことおもいだす桜かな」松尾芭蕉

いい歌だねーさすが俳聖といわれる俳人芭蕉の歌です。
俳人っていってもボロボロになった廃人のことじゃない。
桜が咲くのは春。
出会いと別れの季節。
卒業生がさってゆく。
そして新入生が入ってくる。
季節はめくるめく。
モーニング娘のメンバーも卒業して入れ替わる。
集まり散じて人は変わって行く。
ああ何年か前にこんな子がいたな、
あんな子がいたなとか思い出す。

会者定離」って言葉がある。
会者定離トは、出会ったならば必ず別れて行かねばならない、ってこと。
どんなに大切な人とも別れという日が必ずくる。
しかもいつまでも一緒にいたいって人ほど、早く別れねばならなかったりする。
早くどっかいってくんないかなって人ほど、いつまでもまとわりついていたりもする。
あーこの人とはいつまでもいつまでも一緒にいたい、別れたくないって思ってもそれが叶わぬのが現実の厳しさ。
転校しちゃったとか、大学が違うとか、
一番悲しいのは死に別れですね。
悲しいけれど毎日どこかでそういうことがおきている。
この悲しみ。
この苦しみを「愛別離苦」といいます。
愛する人、愛しい人、大切な人と別れなきゃならない苦しみ。
これを愛別離苦といいます。
愛別離苦は四苦八苦の一つでとっても切なくも辛い苦しみですね。
そんな出会いと別れを繰り返す春。
春にかぎりませんが、特に春は出会いと
別れの季節ですから、「いろいろのことおもいだす桜かな」って歌われているんだね。

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