幸せというのは心の安心であり、満足のこと。
たとえば司法試験合格、となると満足、満足となる。
温泉にはいると満足。
これは私のこと、
みんなあれが幸せ、
これが幸せということになる。
幸せというのは何をやったら満足ができるか
安心できるかというのが
人によって違うということ。
相対的なものですから、誰と比べるかによってしか幸せが感じられない。
達成しなけりゃ、達成しないでダメ。
達成しても、相対の幸福というのはきりがないために
一瞬しかなくて、満足が続かない。
あれがほしくって、これがほしくって手に入れたら
すぐにまた次のものがほしくなる。
カールブッセというのはこういう詩を作った。
山のあなたの空遠く
幸いすむと人のいう
ああ、われ、かれととめゆきて
涙さしぐみかえりきぬ
あなたと言うのはかなたと言うこと。
「あの坂を越えたなら、幸せが待っている♪」
という都晴美の演歌も同じ。
そう上にもっとむこうに山がある。
幸せが相対的なものである以上、当然起きるもの。
やったーとおもったら、まだ上がある。
どこまで行ってもきりがない。
ここで満足、ここで完成ということがない。
それが相対の幸福の欠点。