2018-05-01から1ヶ月間の記事一覧
人生の目的である変わらない幸せになったらどうなるのでしょうか? それについて日本で最も読まれている仏教書である歎異抄第七章に無碍の一道に出ると記されていす。 「念仏者は無碍の一道なり。そのいわれ如何とならば、信心の行者には天神・地祇も敬伏し…
私たちは何のために生きているのでしょうか。 本当の生きる目的について、浄土真宗を開かれた親鸞聖人はどのように教えておられますか。 難思の弘誓は難度海を度する大船無碍の光明は無明の闇を破する慧日なり これは親鸞 聖人の書かれた主著の教行信証の冒…
白骨の章には「されば、人間のはかなき事は老少不定のさかいなれば」とあります。 「老少不定」は、年とっている人が先に死に、若い人が後に死ぬということは決まっていないということです。 これを「無常は同い年」といいます。 人間界とはそういう境涯です…
浄土真宗の葬式でよく読まれる白骨の章に「我や先、人や先」と書かれています。 これは、死ぬのは私が先で、他人が後だということです。 普通私達は、逆で「人や先、我や先」と思っています。 死ぬのは他人だと思っているのです。 それならまだいい方で、「…
死ぬときにはすべておいていきます。 家康は日本を統一しましたが死ぬときに死後の世界に日本を背負っていけませんでした。 秀吉は大阪城を死後の世界に背負っていけませんでした。夢の又夢といって、全部手放しています。丸裸で生まれてきたから丸裸で死ん…
全人類が皆幸せを求めていながら、結局苦しみ悩みが少しも解消されません。幸せを求めているのに幸せになれない不条理な世界です。 それはなぜかというと苦しみの元が分かってないからです。 それに対して仏教では流転輪廻の際なきは疑情のさわりにしくぞな…
仏教では人生が同じことの繰り返しであることをこのように教えられています。 流転輪廻のきわなきは 疑情のさわりにしくぞなき 流転輪廻とは、同じことの繰り返しのことです。それは苦しいことです。 戦争で捕虜を一番苦しめる方法としてとられたのが穴を掘…
すべての人は何を求めて生きているでしょうか?それは幸せのためです。 今なら74億の人すべて幸せの2字を求めて生きています。 具体的にどういうことで分かるでしょうか?幸せとは身近な言葉でいうと安心、満足、充実感です。 逆にいうと不安はいや、イライ…
親鸞聖人は、このように言われています。 噫、夢幻にして真に非ず、寿夭保し難し、呼吸の頃即ち是れ来生なり。一たび人身を失いぬれば万劫にも復らず。此の時悟らざれば、仏、衆生を如何したまわん。願わくは深く無常を念じて徒に後悔を貽すことなかれ。(教…
前回の求法太子の話で、最後、求法太子が火の中に飛び込もうとした時、身内のものは止めようとしましたが、太子の求道心はますます燃え上がりました。 「わたしは今日まで過去無量劫の間、幾千万の生死をくり返してきた。しかも、そのいずれの時も、欲の為に…
ブッダは、かつて求法太子といわれていたことがあります。 ある日、求法太子が一人の修行者に真実の法を求められた時、「真実の妙法を聞くことは、決して容易なことではない。 あなたは一体、どれ程の代償をもって、これを聞こうとせられるのか」と、聞かれ…
人生の目的は何でしょうか? 何をやっても、何を手に入れても、虚無感に襲われることはないでしょうか。 そのときは充実しているようでも、喜びは続きません。 邯鄲の夢のように儚い人生です。 光陰矢の如しであっという間に過ぎて行きます。 そしてやがて死…
虚無感に満ちた不安な人生で、どうすれば『君たちはどう生きるか』程度ではない、変わらない幸せなれる本当の生きる目的を果たせるのかというと聴聞 の一本道です。 仏教では 仏法は聴聞に極まる、 と教えられています。 仏教を聞いて聞いて聞き抜く、という…
君たちはどう生きるかという本がベストセラーになっていますが、生きる目的 は書かれていません。 しかし親鸞 聖人は教えられています。 本当の生きる目的は何か、ということを親鸞聖人のお言葉で書きますと、無碍の一道です。 苦しみの根元を破って、無碍の…
もし私たちが人間に生まれていなかったらどうなっていたでしょうか。 仏教では「六道」と教えられています。「六界」とも言います。 人間に生まれるずっと前から、6つの世界を生まれ変わり、死に変わりしてきました。 六道とは、地獄、餓鬼、畜生修羅 、人…
ブッダの有名なお言葉に、人身受け難し今已に受く。(ブッダ)というものがあります。 お経のお言葉ですから、ブッダのお言葉です。この短いお言葉の中に、大事なことが教えられています。 どういうことが教えられているのか。「人身受け難し今已に受く」と…