三毒の煩悩というのは、108の煩悩の中でも最も恐ろしい、貪欲と瞋恚と愚痴の3つです。
まず貪欲は欲望のことです。
欲の本性は我利我利です。
自分さえよければ他人はどうなっても構わないと思っています。
ケーキの最後は、遠慮の塊です。
みんな譲り合います。
または誰かが、どうぞと言ってくれるのを待ちます。
地震の時に、我先に出て、倒れて圧死する人がいます。
自分さえ助かれば、他人はどうなっても構わないと思っています。
そういう欲望によって悪を造ります。
次の瞋恚は怒りの心です。
欲望が妨げられると怒りの炎が燃え上がります。
最後の愚痴というのは愚かな心で、ねたみ、そねみ、怨み呪いの心です。
自分よりすぐれた人をねたみます。そして引きずり下ろそうとします。
自分の同期なのに出世している人が失敗すると、ざまあみろ、くたばれと思います。
このような煩悩で私たちは悪を造り続けているのに気づいていないのです。
それで、知らず知らずのうちに因果応報で苦しみます。
仏教は、その本当の自分の姿を知らせて、そのまま本当の幸せにする教えです。