東洋哲学というと色々な意味がありますが、仏教もその一つです。
今、世界中で注目されているのが仏教です。
なぜなら西洋の人たちも、行き詰まりの解決を東洋に求めているからです。
西洋では仏教は宗教というよりも哲学です。
そんなことは知らない人が多くあります。
いろは歌は、世界の実相と本当の生きる意味を教えられています。
「色は匂えど 散りぬるを 我が世誰ぞ 常ならむ
有為の奥山 今日越えて 浅き夢見じ 酔いもせず」
というこれだけですが、世界中の思想に影響を与えてきました。
日本人は、仏教というと、葬式や法事を思い出します。
葬儀でお経を聞いても、早く終わらないかなあと思っています。
仏教というと宗教と思っていたか、哲学と思っていたでしょうか。
ブラジルに色々な国の人がいます。
ブラジルではトップのサンパウロ大学で、医学部は中国人が半分です。
工学部は日系人が多くなっています。
日本文化研究所がありました。
60-70人入れる教室にいっぱいでした。
日本では、お経は死んだ人のためと思っています。
死者儀礼だと思っています。
ところがブッダは、生きている人に、生きる意味を教えられています。
絶対神は、仏教にはいません。
そういうのだったら、欧米の学者が注目するはずがありません。
いかに日本人が仏教に対して間違ったイメージを持っているか
分かります。
いろは歌は、1000年前から親しまれています。
もとになったのは仏典の言葉です。
そんな深い、古い言葉の中に人生に必要な思想が付きている、
こう芥川龍之介は、言っています。
それを知らないのは宝の持ち腐れです。
なんでも鑑定団、おじいちゃんからもらった掛け軸、250万。
驚くことがあります。
値打ちのわからない人が、骨董屋さんが一万円で買って、もっと高く売ります。
仏教は、西洋以上のものなのです。