仏教研究室

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仏教の五逆罪の恐ろしさ

仏教に教えられる五逆罪は、五つの恐ろしい罪。
十悪よりも重い。

 

この五逆罪というのは、無間業と言われる。

一つ造るだけで無間地獄に堕ちる業。

無間地獄とは大変苦しい世界。

そういう世界に堕ちる業。

 中でも一番目、二番目。親を殺す。

これは大変恐ろしい罪。

親殺しがどれだけ恐ろしいかと言うことは、ど

れだけ親の恩を受けているかが分かれば分かる。

 

「親の大恩十種」
1.懐胎守護の恩
 たばこを吸っていた女性がたばこをやめる。カルシウム。

酢が欲しくなる。
自分の骨を溶かして、子供に与える。守って下される。子供のため。

 

2.臨生受苦の恩
 陣痛。青竹を割る。K−1の選手ならまだしも、か弱い女性。

それだけ苦しい。お父さんも気が気ではない。

 

3.生子忘憂の恩
 今までの苦しみを忘れて、喜んでくれる。

生まれたときに足形をとる。

墨をつける。写真を撮られる。横で両親は笑っている。

 

4.乳哺養育の恩
 育てて下される御恩。言わなくてもわかる。

 

5.廻乾就湿の恩
 寝る前に必ずトイレに行くように言われる。

しかしトイレに行く夢を見る。
夢の中で確かめる。しかし実は夢だった。

股間のあたりがボッコーとあたたかくなる。

「しまった!」と思ったときにはもう遅い。

半殺しにされると思いつつ親を起こしたら、湿ったところに自分が寝て、

暖かい布団に寝かしてくだされた。

 

6.洗潅不浄の恩
 汚い、不浄なものを洗って下される。

 

7.嚥苦吐甘の恩
 旅行に行ったら、おいしいものを食べたい。

しかしあえて食べずに、子供に食べさせてくれる。

 

8.意造悪業の恩
 悪いことは誰もしたくない。悪い結果がかえってくるから。

しかし、子供のためになら、悪いことをする。
 レ・ミゼラブル。ああ無情。ジャンバルジャン

子供がたくさんいるが、食べさせるものがない。

パン屋で盗みを働くが、すぐに捕まる。

しかし子供のことが心配で、脱獄を企てる。

それですごく長い懲役になってしまう。

 

9.遠行憶念の恩
 遠くに行けば行くほど、心をかけてくれる。

さだまさしの案山子。「親」という字は、木の上に立って見ると書く。

木の上で、怪我をしていないか心配して見ている。
 親は常に子供の事を心配している。

それが縁にふれ折に触れ出てくる。

念というのは、常に思っているということ。

テレビを見ていたら地震が起きた、すぐに電話する。
 私たちは、よく物事を忘れる。だから忘れないように手帳に書く。

しかし、手帳に子供と書く人はいない。忘れない。常に憶っている。

 

10.究竟憐愍の恩
 いつまで経っても親は親。子供は子供。

100歳の親と80歳の子供。

私たちから見たら両方おじいちゃん。

しかし、100歳の親からみたら、やはり子供は子供。
 これは生みの親だけではない。

「生みの親より育ての親」という言葉もある。


 井上康生が金メダルの時に言っていた。

「今、私のもう一人のお母さんが病気と闘っている」と言っていた。

それは監督のお母さんだった。恩を受けている。それは親。
 逆に親であって親でない人もいる。車に閉じこめて、パチンコをしている。
それで子供を殺す。こんなのは親ではない。
 親の恩は、自分が親になって初めて分かる。

いまから親孝行していかなければならない。


 子供が生まれてから一人前になるまで、3000万円かかる。

赤の他人に3000万円は渡せない。

子供だからできる。3000万円稼ぐのは大変。

そのために、自分の命を削っている。削った分だけお金を手に入れている。

 生まれてから死ぬまで、限られた命。

女性は100歳までいく人もいる。

男性は難しい。長くて100年。

その間で仕事をする時間はどれぐらいか。

25〜65までの40年間とする。

その40年間の間にマイホーム、家を建てる、そして子育て。

家を買うだけでも3000万、そして子供を育てるのに3000万。

一生懸命働く。

 今、東南アジアで臓器を売るというのがある。

その売ったお金で家族を養っていく。

しかし、家族を養っていくためには仕方がない。

 私たちの親もそう。

40年間働いて、しかも自分はいい思いをしていない。
自分の高校時代のジャージなどを着ている。

そうやって一生懸命働いて、内蔵を傷めたりする。

一瞬ではないが、だんだん臓器を売っているようなもの。

そのお金を子供に与えて下される。

 得てして私たちは、自分だけで育ったように思いがち。

親は基本的に口うるさい。

誰から電話がかかってきたのか気にする。

それは、それだけ気にかかっている。親は従わないと怒る。

それは、それだけ心をかけているから。
 40年間といったら人生の半分。

自分の人生の半分を削って、私に与えて下された。

仏教では恩ということを非常に大事にする。


 親の恩が分かれば、親殺しの罪の恐ろしさも分かる。

実際に手にかけて殺さなくても、

心の中で邪魔者扱いをすれば親殺しの罪。

 

仏教に教えられる親孝行の仕方はこちら