仏教研究室

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阿弥陀仏の立撮即行のご苦労

阿弥陀仏は十劫以来おたちづくめ。
それで阿弥陀仏のお姿を立撮即行。
阿弥陀仏はずーと十劫の昔からおたちづくめで、
何とか救いとろうとずーとおたちづくめ。
与えることが目的、受けとらせることが目的。
名号を受け取るというのは、船に乗るということ。

●大行利益
大悲の願船に乗じて、光明の広海に浮びぬれば、
至徳の風静に、衆禍の波転ず。(教行信証行巻)

大悲の願船に乗じて、光明の広海にうかんだぞと
おしゃっている。
大悲の願船は大慈悲によって建てられた本願の船。
大悲の願船にのせていただいたぞ。しかも一念で。
難度海から乗せられた。現在生きているときに、名号をまるもらいして、
大船にのせていただけたぞ。
それを、光明の広海にうかんだぞとおっしゃっている。

はじめからこの大船に乗っていたのではなく、難度海に沈んで
おられて親鸞聖人が阿弥陀仏の本願によって一念でのせて頂かれたのです。

阿弥陀仏は一念ですべての人をのせてみせる。
それで一念往生の本願をたてられた。

その本願とおりの働きのある本願をつくられるのに大変なご苦労をなされている。
その阿弥陀仏の本願によってすくわれて、
大悲の願船に乗じて、光明の広海に転じかわったぞ。
難度海がかわったぞ。
苦しくて狭い海、これが明るくて楽しい船に。

弥陀の本願でいうなら信楽。信、明るい、行、楽しい心。
それを歎異抄には無碍の一道。
阿弥陀仏の本願におって信楽の心に必ずなることがあるですよ。

そういう身になってくれよと阿弥陀仏はおたちづくめ。
なんとかこの名号を受け取ってくれよ。
それでこの阿弥陀如来のご苦労を知ってくれよ。