人生で最も大事なことを忘れて、
急がなくていいことにこだわっていることを
蓮如上人はどう仰っているか。
「仏法には世間の隙を闕きて聞くべし。
世間の隙をあけて法を聞くべきように思うこと、浅ましきことなり。
仏法には明日ということはあるまじき」由の仰せに候。
「たとい大千世界に・満てらん火をもすぎゆきて・
仏の御名を聞く人は・ながく不退にかなうなり」
と、『和讃』に遊ばされ候。(御一代記聞書155)
闕きてとはやめてということ、
仏法という教えは世間のヒマを止めて聞くべし。
世間のヒマとは仕事。
なぜ仕事を世間のヒマと言うのか。
普通仕事をしてヒマができるという。
しかしここでは仕事=ヒマ。
仏法を聞く合間にするのが仕事だから世間のヒマ、ヒマがあったらするのが仕事。
仏法を聞くために生まれてきたのだから、その空いた時間でするのが仕事。
仕事とは学生で言えば勉強。
勉強を止めて聞け。
仕事の合間を縫って仏法聞こうと思うのは浅ましい事ですよ。
仕事の合間に仏法を聞けばいいとみんな思う。
仏法を聞いているよと親に言えばおそらくそう思われる。