仏教研究室

お釈迦さまってすごいですよね。一緒に仏教を学びませんか?

露の命をながらえて……

今日もまた露の命を長らえて
仏の法(のり)を聞くぞうれしき

こういう風にあなたは聴聞 して貰いたい。
今日も又、ひょっとしたら死んでいたかも分からないのに
儚い露の命なのに長らえさせて貰った。
その長らえた命は仏法を聞くため。
人生は聴聞のため。
人生は聴聞なりと言われる。
そういう中、露の命を長らえさせていただいた。
今日も聞かせていただいて有り難いと感謝の気持ちを持つ。
私たち一日一日を無常の命を自覚して宿善を感謝して、
喜びの心で仏法を聞かせていただく。
同じ聴聞でもあなたが感謝の気持ちで聞くのと嫌々とでは結果が違ってくる。
感謝の気持ちならより仏縁が深くなる。
聞くぞうれしき、と感謝の気持ちを持って聞かせて頂くのが大事。
決して当たり前ではない。
当たり前の付け所を間違ったら求道は狂う。
私たちは自惚れ一杯だからすぐに当たり前という気持ちが出てくる。
先輩は私を心にかけてくれて当たりまえ。
それでは感謝の心は出てこない。
この世で最も不幸な人は感謝の心のない人
全然感謝の心がない、それではみんなから嫌われる。
人から親切して貰ったら、そんな親切してもらえる自分ではない。
感謝しないと。
これくらいの善果が来て当然と自惚れているから、ますます悪果を受けて苦しむ。

このざまで善果来ぬとはふざけてる

こう言わずにおれない。
誡めて貰いたい。
このざまとは自分の種蒔き。
種まきを反省するとそんなよいたねまきをしているのか。
言わずにおれない。

本当はこれ、そのざまでにしたい。
でもこう言ったら腹を立てるから。

そのざまで善果報ゆる筈がない。

全然幸せが来ない。
当たり前だ。
その様で善果が報いるはずがないではないか。
日頃の種蒔きを反省してご覧なさい。
だから善果の時は努力、感謝。
悪果の時は懺悔。
それがあなたを向上進歩させますから、
この心で聴聞しなさいと教えて下さっていますね。