仏教では、真実と方便は一対です。
方便は真実ではありません。
仏教では真実に近づけるものを方便といいます。
だから、真実ではありません。
真実に近づけるためにどうしても必要なものを方便といいます。
しかし、ウソも方便といわれるように、
方便はウソということではありません。
真実を目的とすれば、
方便が手段です。
ちょうど向こう岸を目的地だとすれば、
方便は、イカダのようなものです。
イカダがなければ向こう岸へたどりつくことはできませんが、
イカダに乗りっぱなしでも向こう岸へ渡ることはできません。
因果の道理は大宇宙の真理、三世十方を貫く、仏教の根幹。
因果応報ということです。
それにのっとって説かれたのが生きる目的です。
手段が目的ではありません。