仏教では、私たちを煩わせ、悩ませる煩悩に108あると教えられています。
それぞれどんなものかというと、
まず貪欲ですが、貪る欲とある。
仏教では欲そのものに善悪 はない。
しかし、貪る、つまり我利我利だから恐ろしい。
自分のことしか考えずに求めるから悪になってしまう。
欲そのものに善悪 はなくても私たちが欲を起こすときは我利我利で求めるから。
これで沢山の悪を作ります。
この欲が邪魔されますと私達は腹を立てます。
それを瞋恚という。
怒りとは心の上に奴と書く。
心で自分の欲を邪魔したものを、あいつめ、こいつめ、と殺している。
腹の立ったときはいくらご恩のある人でも、
親でも先輩でも恐ろしいことを思ってしまう。
恐ろしい心が瞋恚です。
そして恐ろしい報いをうけて行かねばならない。
愚痴、愚もおろか、痴もおろかと言うことで馬鹿と言うことですね。
腹が立ってもどうしようもない相手だと愚痴の心が起きてくる。
馬鹿な心。
大宇宙の真理、因果の道理が判らない心。
だから不幸や災難が来ると人のせいにして恨んだり呪ったりする。
また人の幸せを見ると因果応報が判っていたら、その人の種蒔きだ。
自分が幸せになれないのは、悪い種蒔きだと分かれば、妬んだりしないのに、
因果の道理が、判らないから嫉妬の心を起こす。
それでまた、ますます苦しむようになる。
これで日々沢山の悪業を作って人生が苦しみに染まっている。
これが煩悩の親玉。
これを三毒の煩悩と言います。