仏教研究室

お釈迦さまってすごいですよね。一緒に仏教を学びませんか?

「破邪顕正せざる者は仏弟子に非ず。仏法中の怨なり」の出典

破邪顕正せざる者は仏弟子に非ず。仏法中の怨なり」
これは、ブッダのご遺言をわかりやすく教えられたもので、
原文は、『涅槃経』に以下のようにあります。

「僧にして法を壊つ者あるを視ながら、
 これを黙視し更に呵責駆遣せざるものは、この僧はこれ、仏法中の怨なり。
 若しよく駆遣呵責せばこれ我が真仏弟子なり」

ここでまず、私たちが心得なくてはいけないのは、
「これを黙視し」、
ということです。
あるいは座視とも言われます。
これは、黙ってみてるだけ。
傍観しているだけ。
座っているだけで何も言わない。
見て見ぬふり、知ってて知らぬふりすると言う。
これをお釈迦さまたいへん嫌われたということです。

卑怯者は自分が可愛いからだ、
ということで最も嫌われるものだと言うことを知っててもらいたいね。
この僧といいますのは、僧侶ですが、袈裟をかけて手に数珠をもっている人ではありません。
僧侶とは真実の仏法を伝える人のことで、仏法者ということです。
真実の教えを知らされたなら、人に伝えずにおれなくなります。
知らされた真実の教えを多くの人に分かち合って、一人でも多くの人に知らせる。

ご縁のあった人に幸せになってもらう。
これが僧です。
その僧が法を壊しているものがありながら見てみぬふりをするものは、これは僧じゃない、それどころか怨であるとおっしゃってます。

もうすぐブッダの誕生日の花祭りです。

これをご縁に、有縁の人に仏教を伝えましょう。