正信偈についてお話をしたいと思います。
浄土真宗の親鸞 聖人の主著は教行信証です。
他の御著書は親鸞聖人のみ教えの一部しかありませんが、
教行信証には親鸞聖人のみ教えのすべてがあります。
浄土真宗の御本典です。
その教行信証をぎゅっとしぼったエキスが正信偈です。
教行信証の行巻の最後にあります。
正信偈を書かれるあたって、
この正信偈を拝読させて頂くのは親鸞聖人の教えを朝晩、
拝読させていただくのです。
これを浄土真宗の習慣にされたのは蓮如上人です。
それまでは浄土三部経を五正行として拝読していました。
蓮如上人が亡くなられての後は御文章も拝読させていただくようになりました。
これも親鸞聖人の教えられたことと
蓮如上人が教えられて事がまったく同じだからです。
蓮如上人が明らかにされたのも正しい信心一つです。
「聖人一流の御勧化の趣は信心をもって本とせられ候」
と聖人一流の 御文章で言われています。
どんなに急がしい時でも15分、朝晩おつとめ させていただきましょう。
させていただくときの気持ちもラブレターを読むときのように朝晩、
どんな気持ちで書かれているのかとか考えながら食い入るように
読ませていただかないといけません。