仏教研究室

お釈迦さまってすごいですよね。一緒に仏教を学びませんか?

人質が解放されて助かった?

人質がとられて犯人グループと機動隊が戦闘になりました。

犯人グループの要求を飲まないと、人質が殺されます。
日本では、違法でも、人命は地球よりも重いということで、
超法規的措置がとられ、犯人グループの要求をのむことがあります。

しかし、海外では要求は飲まず、突撃します。

日本でも、その微妙なラインを見極めて、犯人の要求を飲むと見せかけて突入しようとします。

もし失敗したら、人質が殺されます。

そのとき、うまく犯人グループを欺いて、人質を助けることができました。

機動隊によって「助かった」といいます。

 

ではその人質だった人は死ななくなったのかというと、
何か別のことで、やがて必ず死にます。

助かったといっても、一時的に死ななかっただけで、最後は必ず死ぬのです。
100%死ぬことからいうと、助かったとは言えません。

死ぬのが伸びたということです。

どんな生き方をしても、必ず死にます。

そんな必ず死ぬ人生であることをまず自覚しないと、
生まれてから死ぬまでに何をすべきなのか
という生きる意味を考えようという気持ちが起きません。

また生きる意味を教えられた仏教を聞こうという聞法心も起きないのです。

まず、必ず死ぬという人生のありのままの姿を見つめることが重要です。