その中で、どれがお釈迦様の本心なのか、ということが昔から分からなかった。
あまりに多すぎて。
それで、ある人は華厳経がお釈迦様の出世本懐経だろう、と思った。
(この中に最も大事な経典だとして、般若心経がある)、
華厳経は大変難しい。
一番初めに説かれたもの。
ほとんどの人が仏教を知らないときに、
お釈迦様がそれらの人に仏法は実に深い教えなんだ、
ということを知らせるために説かれた。
仏の自内証が説かれている。仏様が悟られたそのままの内容。
それをそのままレベルを落とさずに説かれたから難しい。
阿含経は易しい。幼稚園。
阿含経が真実の経だと思っている人は阿含宗。
方等経は小学校。
般若経は中学校。
法華経は高等学校。
しかし、高校で終わりでない。
最高学府は大学。
これは大無量寿経。
ここへ導く。これがお釈迦様の本心。
そして、その仏法を正しく伝えなさいよ、
というお釈迦様の御遺言が涅槃経。
このように沢山のお経 があるので、
どれがお釈迦様の本心を説かれたものか。
ほとんどの人は誤解している。
親鸞 聖人は「それ真実の教を顕さばすなわち大無量寿経これなり」
と仰有っている。
初めからでない。
初め法華経の教えをされて、これではなかった、と言われている。
大無量寿経が真実。他は、真実に近づけるための方便。
他の宗派は方便の教えを真実だと思っている人たち。
その真実を明らかにされることは、実は大変なこと。
だから、どれでもいい、仏様みんな一緒だろう、というのは間違い。