デカルトは、神が中心だった当時に、我思う故に我ありと、
人間を中心に考え始めた。
近代哲学の父といわれる。
では、そのデカルトさんは、死んで行くときどうだったか。
デカルトさんは、物心二元論と言って心と肉体は別だ、分離するんだ。
『さあ私の魂よ、勇気を持ってこの分離に耐えなさい』
と自分を励ましている。
今こそ肉体の牢獄から解き放たれるときだ。
解き放たれて自由になれるなら勇気も何もいらない。
ほんとは怖くてしょうがないから、勇気を出せ。
おそれるな。
何でそんなに励まさなくてはいかんのか。
怖いから。
丁度手術に臨んで、大丈夫だよ、良い医者だし、といっていても、
心の中では『勇気を出せ』
それは怖くてしょうがないから。
死に臨むと、死んだらどうなるのだろう
死後の世界は全く分からない。
心が真っ暗になる。