仏教研究室

お釈迦さまってすごいですよね。一緒に仏教を学びませんか?

他力

蓮如上人の三願転入

この雑行雑修の共通悪は共に自力の心。何とかすれば何とかなれると思っている心。それで雑行雑修自力の心を振り捨ててと言われている。 この短い言葉に三願転入のみ教えがおさまっている。 蓮如上人は親鸞 聖人の三願転入の心を19願を雑行と言われ、20願…

雑行についての疑問

雑行については非常に大切なことです。 金儲けや病気治しのため。 これも雑行にはいるのでしょうか。 後生の一大事助かろうとする行為は全て雑行に入ります。 自力の心ですね。 自力の心とは身口意の三業をよくして後生の一大事助かろうとする心を言いますか…

阿弥陀仏の立撮即行のご苦労

阿弥陀如来 は十劫以来おたちづくめ。それで阿弥陀仏のお姿を立撮即行。阿弥陀仏はずーと十劫の昔からおたちづくめで、何とか救いとろうとずーとおたちづくめ。与えることが目的、受けとらせることが目的。名号を受け取るというのは、船に乗るということ。 …

正法・像法・末法の三時

現在は末法といわれます。 末法とは何でしょうか。 仏教では、正法、像法、末法、法滅の時代区分があります。 正法の時機・・・釈尊がお亡くなりになられてから500年像法の時機・・・正法の時機終わってから1000年末法の時機・・・像法の時機終わってから100…

平生業成、不体失往生、現生不退

平生業成、不体失往生、現生不退。 平生業成について、 昔の能登半島は、仏教聞かなかったら、村八分にされるところ。 そこに三国一の同行が来た。 そしてその人に対して、仏教の先生が説法に立たれた時、 休憩になると、控え室に怒鳴り込んできた。 何じゃ…

親鸞聖人の田植え歌

親鸞 聖人が田植え歌を、最初は田植えのはかどる歌といわれた。 みんな全然説法を聞きに来ないから。あの人達にとっては後生とかどうでもよくて田植えのことで頭がいっぱい。私達も仕事がある、近所づきあいがある。 仏法どころじゃない。 親鸞聖人は本当は…

親鸞聖人が救われたプロセス

阿弥陀如来 は48の願を建てられた。 本心は18願。 18願の世界に引っ張り出すために立てられたのが 19願と20願。 この19願、20願も、非常にみ心が深い。私たちが19願、20願を呼んでもわからない。 さとりは一段違えば人間と虫けらほど 境涯…

無上の信心を獲得できるのはなぜ?

無上の信心を獲得できるのは、阿弥陀仏と釈尊のおかげである。 釈迦弥陀は慈悲の父母 種々に善巧方便し われらが無上の信心を 発起せしめたまいけり(高僧和讃) 「無上の信心」とは=他力の信心=人生の目的阿弥陀仏とお釈迦様のご苦労によって信心獲得させ…

仏教ではなぜ教えの通りにするのか

我も知らぬことなり、何事も何事も知らぬことをも 開山のめされ候ように御沙汰候」と仰せられ候。 (御一代記聞書159) 御一代記聞書は蓮如上人の言行録 ある人が蓮如上人にたずねた。 「これはどういうことでしょうか」蓮如上人「わしもわからん」「しか…

正しい信心をあらわす蓮華の五徳の花果同時の徳

花果同時の徳とは、花が咲いたときに実がなる、それだけでは不十分。 特徴の一つ目は、一度に音を立てて咲く。 朝顔はゆっくり咲く。三分、五分と咲いていく。 蓮華は咲いてないときは咲いていない。 開くときにポーンと音たてて咲く。 もう一つは、花が咲く…

正信偈の龍樹菩薩のところの意味

正信偈 龍樹菩薩(ナーガールジュナ)の所。 「憶念弥陀仏本願 自然即時入必定 唯能常称如来号 応報大悲弘誓恩」(正信偈)弥陀仏の本願を憶念すれば。憶念というのは、どちらもおもうということだが、 憶は時々おもう、念は明記不忘といって、常におもう。 …

自力の念仏と他力の念仏の違い

蓮如上人は、 御文章に他力の念仏を勧められている。 末代無知の在家止住も男女ならんともがらは、心を一つにして、阿弥陀仏を深くたのみまいらせて、更に余の方へ心をふらず、一心一向に「仏たすけたまえ」と申さん衆生をば、たとい罪業は深重なりとも、必…

南無阿弥陀仏におさまっているもの

昔、戦争でたくさんの若者が戦場に散っていった。 連合艦隊という映画で、零戦に乗った若者が、まだなれない操縦で、 敵艦にぶつかっていく。 その時「お母さん!」と叫んでいた。 ああ言うときに、誰もお父さんと言わないんだね(笑) 女の子でもそうだろうね…

一向専念無量寿仏

法然上人が流刑にあわれるとき、お弟子の西阿が破門されているんですが、そこでの法然上人の大変厳しいお言葉の中で重要なのが「一向専念無量寿仏」です。 弥陀の本願まことであった、これこそ永遠に変わらない幸せを与えてくれるものであった、と知らされる…

法華経を中断されたお釈迦さま

お釈迦様が、今日は、とても大切な話をするぞ。 仏教を聞いた事にならんそうじゃぞ。大勢の人の前で、今日は大事な事を話すから、心して聞くがよい。沢山の人がいて、お釈迦様を大切にしていて、一心に聞いている。 それをやめて、その先にいたのが、韋提希…

阿弥陀仏の本願の相手

本願の素晴らしさを論じるときに約束の相手がどういうものか。 非常に重要。私達も、その人のスケールを考えるときに、誰を相手に生きているか。 町会議員ならば町の人が相手。 県議員ならば県の人が相手。 国会議員ならば国民が相手。 それがまた一国の首相…

仏凡一体の信心獲得の行者

一念帰命の信心をおこせばまことに宿善の開発に催されて、 仏智より他力の信心をあたえたまうが故に、 仏心と凡心とひとつになるところをさして、信心獲得の行者とはいうなり。 ( 御文章)一念帰命の信心。 一念というのはアッという間もない時間の極まり。…

阿弥陀如来はどんな極悪人をも救い切ることができる

願力無窮にましませば罪業深重もおもからず仏智無辺にましませば散乱放逸もすてられず (正像末和讃) 最初の半分は、無量光について。 後の半分は、無辺光について。 阿弥陀仏のお徳の二つについてです。 阿弥陀如来の本願力には限りがないから、どんな極悪…

無碍の一道は罪悪も業報も感ずることあたわず

念仏者は無碍の一道なり。そのいわれ如何とならば、信心の行者には天神・地祇も敬伏し、魔界外道も障碍することなし、罪悪も業報を感ずることあたわず、諸善も及ぶことなき故に無碍の一道なり、と云々。(歎異抄7章) この歎異抄に記されている、 「罪悪も業…

真宗の繁昌とは

一宗の繁昌と申すは、人の多く集まり威の大なる事にてはなく候、 一人なりとも人の信を取るが、一宗の繁昌に候。 然れば、「専修正行の繁昌は遺弟の念力より成ず」と遊ばされおかれ候。 (御一代記聞書122) 繁昌というのは、普通、 講演会で、チケット即日完…

本願成就文が依憑

かの心行を獲得せんこと、念仏往生 の願成就の『信心歓喜乃至一念』等の文をもって依憑とす、このほか未だ聞かず。(改邪鈔) 覚如上人の御言葉覚如上人ってどんなお方でしたっけ? 親鸞 聖人の教えを正しく伝えられた方。 親鸞聖人の曾孫さんに当たる方。 …

現在世で正定聚不退転になれる現生不退

真に知んぬ。弥勒大士は、等覚の金剛心を窮むるが故に、龍華三会の暁、当に無上覚位を極むべし。 念仏の衆生は、横超の金剛心を窮むるが故に、臨終一念の夕、大般涅槃を超証す。 (『教行信証信巻』) ここに書かれてあることは実に驚くべきことなんですね。…