昔は、一つの専門の知識や技術に秀でていれば良かったものです。
バブルの時、20世紀型の人間。
今でもIT関連企業だったら、その知識があれば入れます。
英語が堪能なら、その筋の会社へ。
早稲田政経学部4年、ほとんど学校へ行っていません。
みんなLEC、TACなどへ行っています。
一つのことに秀でている人、スペシャリストと呼ばれます。
深い知識、技術を備えている。
ところが、スペシャリストならよし、とはならない。
これだけじゃ困るぞ。
その専門的知識を生かすだけの、幅広い一般常識が必要。
その人間の幅、基礎、人間性ということにも関係します。
その知識をいかに生かせる人物か。
こういう人を、ジェネラリストと言います。
だから、スペシャリストかつジェネラリストと言う人を、
T字型人間と言う。
深い知識があるとともに、広い一般常識もある。
私は数学だけはできるぞ。
だけど靴下の穴の塞ぎ方はわかりません。
英語はわかります。
でも風呂の入り方はわかります。
極端だけど、学校の成績は良かったけど会ってみると人間味がない、
という人があります。
昔は、こういう専門知識だけあれば良かったのです。
I型人間。
しかし、今は、それだけでなく広い常識。
T型人間が求められます。
これがIT革命です(笑)。
知識を生かすだけの幅広い素養、これを知恵と言います。
どうしたら、英語の分からない人に、英語で伝えることができるでしょうか。
どうしたら、デジタル通信ができるでしょうか。
これは知識です。
じゃあ、その知識を何に役立てるか。
その知識や技術を駆使してなんのために生きるのか。
それらの情報を生かして、より楽しく、快適に生きていって、
結局何をどうしたら幸せになれるのか。
何のために、知識や情報を発展させたりして働くのかという働く意味。
そして存在意義は何か。
こんなことについては、まったく何の勉強もしておらず、
学習が欠如しています。
こういうことがよく言われています。