仏教研究室

お釈迦さまってすごいですよね。一緒に仏教を学びませんか?

あなたが必ず苦しむこの世の仕組み

人は何かを信じなければ生きていけない。

信じるということは生きるということ。

人はなにかを当て力にして頼りにして生きている。
パートが辛いけどあの子が大学を出るまで頑張ろう、
という親は子供を当て力にして生きている。
妻は夫を、夫は妻を頼りに生きている。

生きるということは何かを頼りにあて力にしていると言うこと。
絶望ということが言われるけど、
すべてのものに裏切られ当て力にするものが絶えたという事。
私達は苦しむとき、というのはどんなときかというと、
信じていた者に裏切られたときに苦しむ。
信じていない者にどれだけ裏切られても苦しまない。
自分がどれだけ信じているかによって、どれだけ苦しむか分からない。
病気で苦しんでいる人は、病気にならないと言うことを信じていたけど、
裏切られて苦しんでいる。

夫に裏切られて苦しんでいる人は

妻に裏切られて苦しんでいる人は破産して、
お金お金とやってきた人はお金に裏切られて、
能力を信じていた人は野球の二軍で能力に裏切られる。

私達は信じている者に裏切られたときに苦しむ。
ではこの世のなかにこれだけは裏切らないということがあるか。
お金、能力、・・この中でこれだけは絶対に崩れないというものがあるか。
この世の習いは諸行無常です。
諸行とはすべてのもの。
私達の体も・・この諸行に入らないものはない。
私達の周りにあるもので私達の元を去らないものはない。
健康も崩れていく。
恋人も気持ちが続かなくって、病気になって先立っていくという事もある。
江藤淳は妻に先立たれて自殺してしまった。
自分の回りにあるもので自分を去っていかない者は何一つない。

1人は何かを信じなければ生きていけない。

2信じたものに裏切られたとき苦しむ

3すべてのものは裏切る

この三段論法から私たちは必ず苦しみの世界に沈む。
お釈迦さまの言われた、必堕無間である。