あるテレビ局で、大学生へのインタビュー企画
大学とは、あなたにとって何?
答えで一番多かったのは、「通過点」です。
受験生は、大学入学が生きる意味のように思っていますが、確かに大学は「ゴール」ではありません。
確かにモラトリアムになったとしても、通過点は通過点です。
では、「通過点」とはいうものの、大学を通過点として、最後は、どこに向かうのでしょうか?
将来の仕事のため、司法試験を受けて、弁護士になる。
医者になって、病苦に苦しむ人を救うぞ。
海外に留学し、世界を舞台に活躍するんだ。
色々な道はあります。
じゃあ、司法試験に合格し、望みとおりの弁護士バッジ、それが人生のゴールでしょうか。
ゴールというのは、そこについたら
「ここまで頑張ってきてよかった」
と心から言えるものです。
理系の学部のある人は、いつもぼやいていました。
苦労して受験勉強したのはレポート書くためだったのか!
毎週鬼のように実験、レポートがあります。
考えてみると、今一生懸命レポート書いて、単位をとっているのも、将来の仕事のためです。
会社に入れば今度は、ノルマの達成に汲々とします。
聞くところによると、全業務のうち、本当にやりたい仕事は全体の0.5%というデータがあるようです。
やりたくもない仕事をするために、今一生懸命勉強してるとなったら、虚しい気持ちも出てきます。虚無感におそわれる人もあります。
死ぬまでに何をすれば心から満足なのか、というのが本当の生きる目的であり、生きる意味なのです。
それが仏教に教えられています。