「汝自身を知れ」
ギリシアのデルファイの神殿の第一の扉に、
「汝自身を知れ」という不朽の名言が今も刻まれている。
誰か哲学者の言葉ですが、ソクラテスの言葉ともいわれます。
とすると、ギリシア哲学は、2000年以上前の古代哲学ですから、
それ以来ずっと言われ続け、今日まで有名な言葉として残っているのが、
「汝自身を知れ」ということです。
そのことからも、いかに自分自身を知ることが難しいかがわかります。
これだけ科学 が発展しても、心理学が発展しても、
自分自身を知ることは容易ではないのです。
それというのも、自惚れがあるからです。
自惚れとは自分を悪いものとは思えず、よいものと思ってしまう心です。
この自惚れの色眼鏡が邪魔して、ありのままの自分の姿が見られないのです。
ではどうすれば、真実の自分の姿がわかるのかというと、
法鏡を使う必要があります。
法鏡とは真実の鏡ということで、
自分のありのままの心を映し出す鏡のことです。
その法鏡というのは、仏教のことです。
ですから仏教を聞くと、今まで知らなかった自分の姿が知らされて来ます。