いつまでも死なないと思っているのと、
命は限られていると思っているのと、生き方はまったく違います。
たとえば何かの試験でも、次の試験まで半年となると、まったく慌てません。
ところが、後1週間となると、慌てます。
時間の終わりを意識するだけ、その時間を大切にしようとします。
現代人は、自分だけは死なないと思っているので、ひまつぶしや、あまり大切ではないこともします。
自分は死なないという前提で、人生観を立てています。
そして、やがて病気になり、医者からもう少しで死にますよ、と余命宣告を言われたら、こんなはずじゃなかったと後悔します。
これをスピリチュアルペインともいわれます。
必ず死ぬのになぜ生きるのか、生きる意味が分からない苦しみです。
実際には、人生が限られているのが現実です。
それがみたくないものでも、必ず直面しますから、早く現実を直視して、生まれてから死ぬまでの限られた時間に何をすればいいのか、本当の生きる意味を知らなければなりません。
そしてそれは仏教に明らかにされているのです。