世間の人は欲望を満たせば幸せになれると思っています。
それは正しいでしょうか。
お釈迦様ももともと、カピラ城に住まれる王子でした。
才能お金地位名誉もっておられました。
皆がほしいというものすべてあった。
それでもなんか虚しい。
自分はなんのために生きるのか、最後は死んでいくのに。
手に入れたものは全部別れて失います。
こんな生き方に幸せがあるはずがありません。
何のために生まれてきたのか。
楽しかったものも死によって、苦しみにかわる。
どれだけ欲を満たそうで思っても幸せになれない。
諸行無常の世の中では、喜びが続かない。
欲を満たしたら幸せになれるのは、満たせない。
それでお釈迦さまは出家され、さとりを求められたのでした。
じゃあどうすればいいのか。
欲望などの煩悩と戦って欲を無くせばいい。
それで、修行されたのですが、悟りは開けませんでした。
それで、煩悩をなくす修行という方向性も捨てられました。
欲を満たす人生は死ぬ時に悲劇しかありません。
そこで、苦悩の根元をなくして、煩悩即菩提の変わらない幸せになる道をお釈迦さまは教えられたのです。