仏教研究室

お釈迦さまってすごいですよね。一緒に仏教を学びませんか?

浄土真宗の親鸞聖人が本を書かれた目的

浄土真宗を開かれた親鸞 聖人の主著『教行信証』後序のお言葉
後序というのは後書きということ

「慶ばしきかな。心を弘誓の仏地に樹て、念を難思の法海に流す。
深く如来の矜哀を知りて、良に師教の恩厚を仰ぐ
慶喜いよいよ至り、至孝いよいよ重し
茲によりて真宗の詮を鈔し、浄土の要をひろう。
唯仏恩の深きことを念じて、人倫の嘲を恥じず。
若しこの書を見聞せん者は、信順を因と為し
疑謗を縁と為し、信楽を願力に彰し、妙果を安養に顕さん矣」

「慶ばしきかな」というお言葉で締めくくっておられる。
心が阿弥陀如来の本願という、絶対に崩れることのない仏の大地に立った。
そして念、心が大宇宙に流れていく。
喜びがいよいよこみ上げてくる。
こんな大きな喜びを親鸞、体験させて頂いたから、
この教行信証を書かせて頂いたのだ。
嘲る者もいるだろうけど、親鸞そんなことは眼中にない。

慶喜いよいよ至り」

世間で、喜びがいよいよ至ってくる、ということがあるかな?
あなたのこれまでの中でそういうことあったかな?
なかなか慶喜いよいよ至るということはないんだね。
だんだんと色あせたりしていく。
親鸞聖人の書かれた教行信証という本は
人生の目的を達成された喜びを私たちに書き残されて下されたものだから
教行信証の最初にも慶ばしきかなや、と始めておられる。

その本当の生きる目的が浄土真宗に教えられているのです。