仏教研究室

お釈迦さまってすごいですよね。一緒に仏教を学びませんか?

生き方を変えても同じことの繰り返し

仏教では人生が同じことの繰り返しであることを
このように教えられています。

流転輪廻のきわなきは 
疑情のさわりにしくぞなき

流転輪廻とは、
同じことの繰り返しのことです。
それは苦しいことです。

戦争で捕虜を一番苦しめる方法としてとられたのが
穴を掘らせるその土をこっちへ運ばせる、大変な作業です。
大きな山ができた、それを埋めなさいといいます。
埋めたらまた掘らせます。

繰り返すうちに何の意味もないと気付きます。
すると気が狂って自殺してしまいます。

同じことの繰り返しで
終わったということが無い苦しみです。

私たちの人生も同じように、毎日が同じことの繰り返しです。

毎日が同じ仕事を繰り返して生きています。
どこにも完成はありません。

君たちはどう生きるかを読んで
どう生き方を変えてもそれは変わりません。

目標を達成すると、またゼロから始まります。
きりがありません。虚しい人生です。

働く意味もわかりません。

それでも続けなければならない苦しい毎日です。

「流転輪廻のきわなき」
とは、 その同じことの繰り返しの苦しみが
はてしなく続くということです。

その原因は何かというと、
流転輪廻のきわなきは疑情のさわりにしくぞなき
疑情一つだと仏教で教えられています。