『なぜ人を殺してはいけないのか』という問いが話題になっています。
きっかけは、数年前、あるテレビ番組で、一人の若者がこの問いを発し、
出席していた識者がそれに答えられなかったことにあります。
17才の犯罪が非常に注目されていますが、
3年前なら彼等はちょうど14才です。
酒鬼薔薇聖斗もそうでした。
その時問題になったのが何故人を殺すのか。
色んな討論番組がありましたが、
これはおそらく「朝まで生テレビ」のことでしょう。
教育関係者、学者、博士とか。
どうして少年が人を殺すのか、これをくい止めるにはどうするか、
親のしつけ、教育、色々喧々囂々議論が白熱した暫く後で、
司会の田原総一郎さんがスタジオの人に聞いてみましょうと。
その時一人の若者が、
「あなたの言うこと大変よく分かりましたが、
でもなぜ人殺しっていけないんですか?」
そうすると今まで口から泡飛ばしていた人達が、しーんとだれも答えられなかった。
流石に田原総一郎さんがちょっと誰か答えて下さいよと。
普段は声のでかいものの勝ちっていう番組だったが、
その日の質問には誰も答えられない。
日本の知識人の底の浅さが非常によく分かる名シーンだった。
それ以来多くの人が何とかこの問に答えようと努力してきた。
それが例えば小浜一郎の『なぜ人を殺してはいけないのか』。
あるいはクラウド、タウンゼント
「『人を殺してはいけない』と子供に教えるには」
そのあと文芸春秋に特集を組みました。
でも、お釈迦さまは、殺生は悪いことだと教えられています。