絶対の幸福になると、至徳具足の益がえられます。
至徳具足の益というのは、
「益」は幸せということです。
「至徳」とは、
「至」とは最高無上、至上ということです。
「徳」とは功徳です。
最高無上の功徳が至徳です。
南無阿弥陀仏のことです。
南無阿弥陀仏には無限、底なしの功徳がおさまっているのです。
正信偈にはどう教えられているでしょうか。
「帰入功徳大宝海」(正信偈)
とあります。
大きな宝の海のような功徳です。
「具足」とは、その南無阿弥陀仏と一つになるということです。
そういう幸せを至徳具足の益といいます。
それを安心決定鈔にはこのように教えられています。
信心決定せん人は「身も南無阿弥陀仏・心も南無阿弥陀仏なり」と思うべきなり。
信心決定した人は
身も南無阿弥陀仏。
心も南無阿弥陀仏。
一体になります。
合体ではありません。
合体はサンドイッチのようにばらばらにできますが、
一体は、離すことはできません。
黒いペンキと白いペンキを混ぜると、とろけあってしまう。
そうなるともう離せません。
それをおかる同行はこう言いました。
頭叩いても南無阿弥陀仏。
尻を叩いても南無阿弥陀仏。
立った姿も南無阿弥陀仏。
座った姿も南無阿弥陀仏。
吸う息吐く息南無阿弥陀仏。
南無阿弥陀仏しかないということです。
限りない功徳と一体になって、
二度と離れることはなくなる、
それが至徳具足の益です。