仏教研究室

お釈迦さまってすごいですよね。一緒に仏教を学びませんか?

越えなばと思いし峰。箱の連続

昔からこんな歌があります。

「越えなばと思いし峰に来てみれば 尚行く先は山路なりけり」

あの山を登ろうと目標に向かって苦労して頑張ります。

頂上にたどりつくと、やったあと喜んだのも束の間、
今まで見えなかった新しい山が見えてきます。

人生は、そんなことの繰り返しだという歌です。

確かに子供のときから、
こんなことの繰り返しではなかったでしょうか?

早く小学校に入りたい、新しいランドセル。
小学校に入ると、今度は、中学校。
集団登校めんどくさい、自転車通学にあこがれます。

高校へいっても同じです。
やっぱり大変なことが増えてきます。

大学へ行っても同じです。

社会に出たらもっと大変です。

どこまでいっても大変なことが増えるだけでは、五月病になってしまいます。

何かの買い物なんかでもそうじゃなかったですか?
欲しくて欲しくてたまらなかったもの、
手にしてみても、その喜びは、ホンの一瞬でしかありません。

あるテレビドラマに出ていた話
お母さんが、幸薄い娘に語りかけます。
「人生ってね、次から次へと、箱を開けていくようなものなの」
箱を開けるのは、何か楽しみ、胸がワクワクドキドキします。

満を持して開けてみます。
「さあ何が出てくるかな」
だけど、開けてみると、中身は空っぽ……
というわけではないけど、
また小さな箱が控えています。

かすかな期待だけがあります。

しかし常に期待はずれです。
なんか共感しちゃったんですよね。

そしてこれからもこんなことの繰り返しです。

一体なんのために生きているのでしょうか

それじゃあ、嫌だ、何か変えたい変わりたい、とは思うけど、
ところが、じゃあ「何」を変えたらいいんだろう。

「何」をどう変えればいいのか?
それがハッキリしないんです。
だから、「何も」変わらないんじゃあないでしょうか?

一体何を変えれば幸せになれるのかは、仏教に教えられています。