人生はマラソンのようなもの。
ペース配分をよく考えて、よりよい生き方をしないといけない。
ところが、ショッキングなことをいっている人がある。
芥川龍之介は『朱儒の言葉』に
「人生は狂人の主催するオリンピック」
という。
私たちは人生という競技場に突然、放り投げ出されたようなもの
一体どこに向かって走ったらよいのかわからない。
「前人の跡を見るがよい、あそこにあなたたちの手本がある」
といわれても、誰も何の為に生きているのか知る人がない。
親も学校の先生も、知識人もみな人生のゴールがわからずに、競技場の土にまみれている。
まさに狂人の主催するオリンピックだと。