仏教研究室

お釈迦さまってすごいですよね。一緒に仏教を学びませんか?

人生の孤独を一人で解消する方法

2600年前、お釈迦さまは大無量寿経
独生独死独去独来
と言われている。

「人世間愛欲の中にあって独り生まれ独り死に独り去り独り来たる」
と大無量寿経に説かれている。

「愛欲」というのは、男女の愛欲ということだけではなく
愛してもらいたい。
愛されたい、大事にしてもらいたい、分かってもらいたい。

分かってもらいたいと言うことは私を認めてもらいたい。
反対に認めてもらえないのは悲しい、
大事にしてもらえないと苦しい。

これが人間だから人間は誰でも認めてもらって大事にしてもらって愛してもらいたい。
それを親とか兄弟とか恋人に求めるんだけど、
なかなか分かってもらえない孤独な魂をかかえたまま
独り来て独り去っていく。

独りぼっちの旅を繰り返しているのが人生の実態であって、
そういうところから私達が一歩離れ出るというのは、、
今まで判ってもらえなかった秘密の蔵をあけて
何もかも分かってもらって頂いて、
そっくりそのまま幸せになれる世界がある。

そう言うことが歎異抄に書かれている。

歎異抄については、歎異抄.comに詳しい解説が出ているけど、
日本で最もたくさん読まれている仏教書。
その中に、
弥陀五劫思惟の願をよくよく案ずればひとえに親鸞一人がためなりけり。
されば若干の業をもちける身にてありけるを、たすけんと思召したちける本願のかたじけなさよ。歎異抄

阿弥陀仏はこの親鸞一人のことを分かって下さっていた。

心の闇に覆われている阿頼耶識の中にぎっしりと詰まっている数限りの
ない悪業を何もかも照らし抜いた上でその沢山の数え切れない悪業を、
そっくりそのままで分かっているぞ
引き受けたぞ、
という弥陀の本願によって救われたことを
勿体ないかたじけないとおっしゃっている親鸞聖人のお言葉です。

信心決定するのは阿弥陀仏に分かってもらう体験なんです。

人間は孤独な存在で秘密の蔵を抱えている。
それを分かっていただける世界があるということ。


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