仏教研究室

お釈迦さまってすごいですよね。一緒に仏教を学びませんか?

仏教

幸せ者は不安?

昔、1億円を拾った人がいました。 大貫さんという人で、一億円習得事件といわれて1980年にテレビで有名人となりました。大貫さんは、もともとトラックの運転手だったのですが、銀座で1億円の入った風呂敷包みを見つけました。そのままかっぱらわずに警…

仏教はなぜ現代人に人気がある?

仏教と聞いたら自分と関係ないと思っている人ばかりです。 それどころか怪しいと思っていたり、うさんくさいと思う人がたくさんあります。ところが最近、ビジネスパーソンの中には、仏教を学んでいるという人が多くあります。 その理由の一端が、仏教の教え…

どんな人が本当の幸せになれるのか?

仏教では蓮の花がよく使われます。極楽には蓮の花が咲いています。蓮台というのは蓮の台です。それはなぜかというと、真実の信心には蓮の花のような特徴があるからです。正しい信心ということで『正信偈』にも教えられています。 信心というと神や仏を信じる…

宗教とは何か

宗教とはなにか、アインシュタインがいっています。 彼は、宗教を3つに分類しています。 恐れの宗教と、倫理的宗教と、宇宙的宗教です。 1恐れの宗教 アニミズムのような原始的な宗教です。日本人は、キツネや蛇を神にして祈ります。または、何でもしめ縄…

日本人は宝の持ち腐れ?世界から注目を集める仏教

東洋哲学というと色々な意味がありますが、仏教もその一つです。今、世界中で注目されているのが仏教です。 なぜなら西洋の人たちも、行き詰まりの解決を東洋に求めているからです。 西洋では仏教は宗教というよりも哲学です。 そんなことは知らない人が多く…

生きる目的が書かれているのは仏教の本のみ

多くの人は、どう生きるかさえも考えていないで、ただみんな生きています。まれに最後の方で、なぜ生きるかで立ち止まっている若者がいます。自殺者は、年間2万人以上もいます。 年配の方では病気や経済的な問題もありますが、若い人の場合は、人間関係によ…

相対の幸福と絶対の幸福の違い

絶対の幸福とは、どんな幸せでしょうか。それに対して、相対の幸福というのがあります。 亀井勝一郎は、快楽を、幸福という意味で使っています。 そして生きる意味は幸福だと言っています。 具体的には例えば、趣味をやれば幸せになれると思っています。小説…

悪人を救う仏教

悪人正機は、悪人が救われるということです。 これは、悪人と善人があって、そのうちの悪人が救われるということではありません。すべての人は恐ろしい悪を作っている悪人だと見抜かれて、そういうものを助けようと立ち上がられたが阿弥陀如来です。つまり、…

食欲による殺生をしていませんか?

食欲というのは、食べたいという欲望です。食べるために生き物をどれだけ殺しているでしょうか。真理は、すべての命は同根だです。生き物を殺す罪を仏教で殺生罪といいますが、悪だという自覚がありません。人間は悪だけど、動物なら罪にならないと思います…

仏教の全体像

仏教とは何を教えられたのか、わからないという人があります。 それはなぜか教えられた阿含経などのたくさんのお経に説かれている話があります。ある所に鏡面王という王様がいました。 その王様が目の見えない人をたくさん集めて象を触らせました。 ある人は…

山折哲雄が考える大学ですべきこと

有名な仏教学者の山折哲雄さんの『私が死について語るなら』という本があります。 この方は、政府の基本方針を決めるメンバーにも入っています。 この本の中に平家物語の「祇園精舎の鐘の声」から始まる所があります。 死について教えるのを教育の根本にすべ…

倫理の教科書によく出てくる諸行無常

高校の倫理の教科書には、よく無常という言葉が出ています。。 日本人なら誰でも無常と聞けば諸行無常という言葉を思い浮かべるのではないでしょうか。 理系の人でも、平家物語の最初の部分は中学校でもやっているので、飛ばしている人はありません。 平家物…

哲学者・池田晶子さんの「死」は怖いものか?

子供でも死を目の前にすると問題になるのは、「死んだらどうなる」です。こういうことは他にも考えた人がありました。有名な哲学者の池田晶子さんです。全部ではありませんが、仏教的な考え方をしている人です。 その中に「死は怖いものか」という題の話があ…

キューブラーロスの最後のレッスン(NHKのインタビュー)

死にゆく人のケアをした人で有名なのが、キューブラーロスという人です。 今日ではホスピスとかターミナルケアといわれています。終末医療ともいいます。何十年前から続けられています。 死にゆく人をいかにケアをするか。非常に大切なこととして扱われてい…

医学部の授業「死生学入門」

大学の医学部の教科書で『死生学入門』という本があります。これは上智大学のアルフォンス・デーケンという人が編集したものです。その中に、死を目の前にしたガン患者の痛みや苦しみが記されています。その最後4番目に、「スピリチュアルペイン」という苦…

仏教では因果応報

因果応報のことを、仏教では自因自果とか自業自得といいます。 私に起きた結果は私の行いが生み出したものだということです。自分にいろいろな結果が、今年起きたと思います。それはすべて自分に原因があります。 このような結果を果報といいます。自分の行…

いろは歌には人生で最も重要なことが明かされている

いろは歌には人生で最も重要なことが教えられていると芥川龍之介が言っています。 われわれの生活に欠くべからざる思想はあるいはいろは歌に尽きているかもしれない (芥川龍之介 侏儒の言葉)どんな歌かというとこういう歌です。 色は匂えど散りぬるを 我が…

死ぬ確率3%

何かをしたとき、死ぬ確率が3%や4%あると怖いと思います。しかし、そんな低い確率ではありません。人間にとって、死は100%です。あなたも人間なら、必ず死にます。 どうして平然としていられるのでしょうか?最悪の事態が確実にやってくるのに、準備…

親鸞聖人の教行信証の教えの特徴

親鸞聖人は教行信証に、苦しみ悩みの人生を明るく楽しくわたす大船がある、心の闇をぶち破る光明輝く慧日があると断言されています。これに世界中の人が魅力を感じます。 仏教に三長者が教えられています。長者とは、恵まれた人です。お金持ちももちろん長者…

生きる目的なしで生きられる?

生きる意味や生きる目的も大事なんだろうけどまず生きねばならないのだから、私は生き方を知りたいという人があります。 ところが現実には、生きる目的がわからない人は生きてはゆけません。 生きることを泳ぐことにたとえると、なぜ泳ぐか、どこへ向かって…

制限時間を意識したときの生き方の違い

いつまでも死なないと思っているのと、命は限られていると思っているのと、生き方はまったく違います。 たとえば何かの試験でも、次の試験まで半年となると、まったく慌てません。ところが、後1週間となると、慌てます。 時間の終わりを意識するだけ、その…

NHK浄土憧憬

昔、NHKで浄土憧憬という番組がやっていました。今でもDVDで見られると思います。 現代人は、死にふれる機会が少なくなり、死について考えることは少なくなったけど、昔の人は、浄土へあこがれを懐いていたという内容です。 現代人は、死にふれる機会…

生きる意味を知るにはメメント・モリが大事

生きる意味は何か。生について考えることは、死を見つめることです。死を忘れた生き方は、本当に生きているといえません。生きている実感が感じられません。 死と生は切っても切り離せない。つねに隣り合わせです。死と無関係な人はありません。そういう差し…

無常を知らせるニュースの事故

毎日、毎日、いろいろなニュースで無常ということどれほど目にするでしょうか。 以前、笹子トンネルの関係者が書類送検されました。あれから何年も経ちます。 笹子トンネルの屋根が落ちました。9人亡くなりました。 トンネルの屋根が落ちてぺちゃんこに潰れ…

宗教学者・山折哲雄が死について語るなら

宗教学者の山折哲雄が『わたしが死について語るなら』という本をポプラ社から出しています。宗教学者が死について語ると、どうなるのでしょうか? 山折哲雄は、死を教育機関で教えることが非常に大切だと考えています。 「私は「死」について、「無常」につ…

名越康文『どうせ死ぬのになぜ生きるのか』

『どうせ死ぬのになぜ生きるのか』という本があります。 名越康文さんという精神科の医者の書いた本です。 なぜ悩みがつきないのかというところで、 なぜこれほど恵まれた生活を送っている僕らの心の中に、不安があるのか。それは、僕らがある一つの「問い」…

医学部の教科書『死生学入門』

金沢大学医学部の教科書に『死生学入門』というものがあります。 そこには、こうあります。 わが国では今まで死をタブーとしてきた。生と死は表裏一体であるのに、死を忌み嫌っていた。しかし、死は確実にすべての人に訪れるものであり、死を避けることはで…

楽観主義は現実を変える?

アメリカの俳優、モーガン・フリーマンの番組が、日本でもNHKでやっていたことがあります。 そこで楽観主義について、プラスに働く場合もあると言っていました。 楽観主義は人の世の中に対する見方だけでなく現実を変える事もあります。前向きな予測はそ…

NHKモーガン・フリーマン『時空を超えて』バイクで死ぬ確率は車の37倍

モーガン・フリーマンというアメリカの有名な俳優がいます。 そのモーガン・フリーマンがNHKでやっていた『時空を超えて』という番組があります。 「この世界は“現実”なのか?」というテーマで、 人間の脳は物語の語り手です。世の中がどういう状態にある…

本光房了顕の恩徳讃

親鸞聖人の恩徳讃には、身を粉にしても、骨を砕いても恩返しせずにおれないという報恩の気持ちが歌われています。 如来大悲の恩徳は身を粉にしても報ずべし師主知識の恩徳も骨を砕きても謝すべし(親鸞聖人・恩徳讃) ご恩返しが大きいということは頂いた幸…